夏の思い出
 7月19日

 キーンコーンカーンコーン……

 ガタガタ……ざわざわ……

 チャイムの音と同時に一斉にクラスの中が騒がしくなる。今日は終業式、大掃除も終わり後は帰るだけ、皆が騒がしくなるのも無理はない。明日からは待ちに待った夏休みなのだから。

「な、ジュン。明日っからオレんち誰も居なくなるんだ。二・三日遊びに来ない?」

「え?いいけど……なんで誰も居なくなるの?」

 ジュンと呼ばれた少年が話をふって来たクラスメイトの拓美の顔を覗き込みながら、理由を訊ねる。

 拓美は準の眼鏡の奥の理知的な瞳から覗き込む視線を避けつつ、真っ黒に日焼けした顔をポリポリ掻いてぼそぼそ話しはじめる。

「実はさ、オレにもうすぐ兄弟が出来るの知っているだろ?母ちゃんが田舎に帰っちゃったんだよな。」

「知ってるよ、おばさんのお腹凄く大きかったもんね。でも、なんで一緒に田舎に帰らないの?」

 準が、ごく当然の問いをする。

「オレ、成績悪いじゃん?そしたらさ、母ちゃんがこっちに残って勉強してろってうるさくってさ……。だからとっとと夏休みの宿題済まして爺ちゃん所に遊びに行きたいんだよ。宿題が終わってれば母ちゃんも何も言わないだろうからさ。だけどさ、オレの頭じゃ、夏休み無くなっちゃうんだよな。」

「つまり、僕に宿題手伝えって事なのかな?」

「いや、やってくれって言ってる訳じゃないんだよ。ただ教えて欲しいなって思ってさ。」

「お兄さんは?」

「あ、あれはダメ。クラブの合宿って言ってどっかに行っちゃった。だからさぁ頼むよ、お願いっ。」

 準に手を合わせ、拝む様に懇願する拓美。その必死な表情を見て人の良い準は諦めたような口調で拓美の願いを了承する。

「しょうがないなぁ……。教えるだけだよ、ちゃんと自分でやってよね。約束だよ。」

 拓美の顔がぱぁっと輝く。

「助かったっ!やっぱりジュンだ!」

 そして準に思いっきり抱きつく。準は急に抱き締められた事にびっくりしてしまう。

「ちょっとたっくん!やめてよ、苦しいよっ。」

「なんだよ、そんなに強くしてないぞ。」

 幾分とがめ口調で拓美は準を離す。

「たっくんは僕より力あるんだから……。」

「ゴメンゴメン、悪かったよ。で、どうする?明日何時頃来るんだ?」

「ママに聞かないとわからないよ。家に帰ったらママに聞いて電話するよ。」

「わかった、じゃ電話待ってるからさ。ほんと頼むよジュンだけが頼りなんだよ。」

 再び拓美は準に向かって拝む、その仕種を見た準はくすっと微笑む。

「ちゃんと電話するよ。僕はたっくんとの約束やぶった事無いでしょ?じゃ、待っててね。夕方には電話するよ。」

 既に半数以上が帰宅した教室を二人は山ほどの荷物を抱えながら後にした。



『はい、小池です。』

 拓美の元気な声が電話口に響く。

「もしもし、たっくん?僕、準だよ。」

『あ、ジュンか、どうだった?おばさんいいって言ってくれた?』

「あのね、ママがたっくんだけで御飯とかどうするの?って、もし良かったらうちにお泊りに来たら?夜は独りだと危ないからって言っているんだけど、どうする?」

『でも、なんか悪いよ。』

「ママがいいって言ってるからいいんじゃない?おいでよ。」

『じゃ、おばさんに言っておいて、明日から暫くお世話になりますって。』

「うん、言っておくよ。それとたっくんのおばさんの連絡先教えてって言ってた。おばさんに話しておかないと心配するからって。」

『いいよ、母ちゃんにはオレから言っておくよ。準の家にいるって。』

「そぉ?じゃ言っておいてね。明日待ってるね、じゃ、お休み。」



     7月20日

「遅いなぁ……。」

 準は部屋の時計を気にしつつ、今日から泊りに来る親友の来訪を待っていた。時刻は既に午後2時を過ぎている。確かに何時に来ると言う約束をしてはいなかったが……。

「電話してみようかな……。」

 準は自室にある子機に手をのばし、拓美の家に電話をかける。数回の呼び出し音の後、機械的な音声で留守番電話に切り替わる。

「……出ないや……こっちに向かってるのかな?」

 その時、玄関のチャイムが響く。準は電話を切り、玄関に向かう。そこには既に母親が出て対応をしている。どうやら宅配便の様だ。準はがっかりしながら再び二階の自室へ戻ろうと階段を昇りかける。

「あら、いらっしゃい。準、拓美君来たわよ。」

 準が階段の半ばから玄関を覗き込むと配達員の後ろから大荷物を持って拓美が申し訳なさそうに準の事を覗いていた。

「ゴメン、遅くなっちゃった。着替えとか色々用意してたらさ、こんな時間になっちゃった。」

「いらっしゃい、拓美君のお家だと思ってゆっくりしていってね。ほら、準。拓美君の荷物持ってあげなさいな。」

「いえ、いいですよぉ。それじゃおばさん、お世話になりまーす。」

 拓美は準の後についてとたとたと2階への階段を上がっていく。そして、部屋の片隅に荷物を置くと準のベッドに横たわる。

「ふぅ、暑かったぁ。」

 準は寝転がっている拓美の頭の横に座り少し汗をかいている親友の顔を見た。

「そりゃ、この時間じゃ暑いよ。僕はもっと早くに来ると思ってんだから。何かあったのかと思って心配したんだよ。」

「悪かったって言ってるじゃんか。」

 拓美は準に向かって口を尖らせている。そこへ準の母親が良く冷えたジュースが入ったグラスを持って入ってきた。

「暑かったでしょ?ひと休みしたら頑張ってね。」

 そう言ってテーブルの上にトレイを置くとさっさと出ていく。

「なぁ、ジュン。頑張ってって言ってたけど何を?」

 その、余りのぼけた質問に準は呆れ返る。

「たっくーん……たっくんはうちに勉強しに来たんでしょ?」

「あ、あ、そうだったっけ……ゴメン、ジュン……宿題のプリント忘れてきちゃった。」

 拓美の全く反省の色が見られないにやけ顔を見て準は顔を真っ赤にして怒る。

「もうっ!何やってるんだよ!たっくんは何しに来たの?プリントが無いと勉強出来ないじゃない!」

「そんなに怒るなよ。ちゃんと明日持って来るよ。それよりさ、この間ジュンが家に来た時にやったゲームあるじゃん、あれ持って来たんだ。やろーぜ。」

 そう言って、ごそごそとバッグの中を漁りはじめる。そして中から取り出した物は最新型の家庭用ゲーム機と数本のゲームソフトだった。

「プリントも持って来ないで、そんな物持って来たんだ……。」

「やんないの?」

 準の呆れ顔を見て拓美は少し残念そうに言う。

「……やる。」

 しかしそこら辺は所詮小学生、呆れながらも既に目線はゲームの方に釘付けになっていた。

 結局、二人は夕飯の時間が来て階下から呼ばれる迄ゲームに熱中してしまう。



「お風呂沸いたから入りなさーい。」

「はーい。たっくん、お風呂だって。」

 食事が終わると二人はまたもやゲームに夢中になっていた。そこに階下から呼ばれ、準はゲームのポーズボタンを押す。

「じゃ、この一ゲームだけやってさっさとお風呂に入っちゃおう。」

「一緒に入る?それとも別々に入る?」

 準の問いかけに拓美は少し変な顔をする。

「狭いの?準の家のお風呂って……。」

「なんで?」

「だって別々に入る、なんて言うからさ。」

 準はまさか自分の裸を見られるのが恥ずかしいから、なんて言う事が出来なかった。

「そんなに狭いとは思わないけど……」

「じゃ、一緒に入ろう。」

 拓美はそう言ったと同時にシャツを脱ぎ始める。それを見た準は慌ててその行為を制止する。

「わぁ、たっくん、ここで脱がないでよ。裸で階段降りるつもり?」

「あ、そうか、ここは準の家だもんな。俺いつも裸で風呂場に行っちゃうからさ。」

「そうなの?恥ずかしくない?」

 準の問いかけに拓美は「別に……」と返す。

 準と拓美は風呂場前の脱衣所でそれぞれの衣服を脱ぐ。

「たっくん、また黒くなった?」

 拓美の全身は見事な迄に褐色に焼けている。ただ一ケ所海パンに隠れる部分のみが真っ白でそれがまた良く目立つ。

「そりゃ、毎日プールに行ってるからね。ジュンはほとんど焼けてないのな。」

 拓美の黒さに較べると準は全く日焼けしていないも同然だった。確かに授業でプールに入っていた為に多少は黒くなってはいる物の体質からかほとんど白い肌を保っていた。日に当たらない部分に較べると少し黒いかな?程度の日焼けなのだ。

 湯舟にはいりながら、シャンプーで頭を泡だらけにしている拓美に向かってジュンは羨ましそうに声を出す。

「僕もたっくんみたいに黒くなりたいな。」

「そう?真っ黒なジュンってなんか想像出来ないな。ジュンはそれでいいと思うけど……」

「だって、あんまり白いとばかにされそうで……はい、たっくん。」

 準は手探りでシャワーの栓を探している拓美の為に、洗面器で浴槽のお湯を頭にかけシャンプーの泡を洗い流してやる。

「さんきゅ、ジュン。そうだ、身体は洗いっこしようぜ。」

「え?いいよ、自分で洗えるよ。」

 準は半分乗り出していた身体を再び浴槽に沈める。拓美は少し考えてから一人で判ったような顔をして準に聞こえる様に呟く。

「あ、そうか、準はちんちんが小さいの気にしてるんだ。俺に見られるのが嫌なんだ。だからさっきも別々に入るって言ったんだ。」

 その言葉に準は少しムッとする。

「別に気にしてないよ。たっくんは僕のちんちんが小さいって言ってるけど、見た事あるの?」

「じっくり見たこた無いよ。だってジュンはプールの時間もふるちんで着替えないじゃん。」

「だって……恥ずかしいもん……。」

 準は蚊の啼く様なか細い声で答える。

「やっぱり小さいんじゃん。大きかったらふるちんでも平気で着替えるだろ?」

「……だから……。」

「じゃぁ、較べっこしようぜ。ここには俺とジュンしかいないんだからさ、別にいいだろ?誰にも言わないから大丈夫だよ。」

「……わかったよ、本当に誰にも言わないでよ?たっくん。」

 ジュンは股間を手で隠しながら浴槽から出る。のぼせる寸前迄湯に浸かっていたので準の身体は桜色を通り越している。

「何だよ、隠してたら見せっこにならないだろ?」

 暫しためらった後、準は覚悟を決め、股間を隠していた両手をゆっくりとはずす。そして拓美と向き合ってお互いの幼茎を近付ける。

 準の幼茎は拓美のそれに対し、ほんの少しだが大きく見える。しかし拓美のそれは準よりも包皮の余り方が少ない。

「……なんかジュンの方が大きく見えるな……。」

「もういいでしょ、早く身体洗ってお風呂出ようよ。なんかフラフラするんだ。」

「ジュンに負けるの、なんか悔しいな。お風呂上がったら再戦だ。今度は負けないかんな。」

「再戦て言ったって……こんなのすぐに大きさ変わらないよぉ。」

「部屋に行ったらわかるよ、秘密兵器があるからな。」

 二人は、取りあえず身体を洗ってしまい風呂から出る。そしてパジャマに着替え準の部屋にこもる。



「ねぇ、秘密兵器って何なの?」

 準の疑問に拓美はまたもや荷物の底を漁り始める。

「これだよ。」

 準が取り出したのは一冊のマンガだった。ただし、青年誌で連載されている様な類いの本だ。まだ幼い二人には充分刺激的なものに映る。

「これってエロ本?どこから持って来たの?」

「兄ちゃんの部屋にあったんだ。」

 そう言ってペラペラと頁をめくり始める。

「お兄さんに怒られないの?」

「大丈夫だよ、兄ちゃんが帰ってくる迄に返しておけばいいんだから。わ、すげ、この人ちんちんくわえてる。」

 拓美は更に頁を進めていく。それを横から見ていた準は拓美に向かって不安げに問いかける。

「あのさ、たっくん。僕のおちんちんどうしちゃったのかな?なんか、大きくなっちゃって痛いんだ。」

 拓美は何だと言う様に答える。

「あ、準もおっきくなっちゃったんだ。俺ももうおっきくなってるんだ。」

「病気……じゃないんだよね……。」

 なおも心配そうに聞く準に、拓美は自分の優位を感じて先輩面をする。

「ジュンにも知らない事あったんだな、もっと面白い事教えてやるから裸になれよ。」

 そう言って、拓美はさっさとパジャマを脱いでパンツ一枚になってしまった。その真っ白いブリーフは自身の勃起した幼茎によってまるでテントの様に盛り上がっている。勃起している為に多少脱ぎ辛そうにしながら、その布切れをも取り去ってベッドの方へ投げる。

 拓美のそれは先端の敏感な部分が少し顔を覗かせながらぴくぴく動いている。

「ジュンも脱げよ。」

「あっ、やだっ。」

 そして未だにもじもじしている準のパジャマを拓美は半ば強引に脱がせてしまう。最後の一枚に手をかけた拓美に準は観念したのか自らその一枚を脱ぐ。

「……負けた……。」

 そう、準の屹立は明らかに拓美よりも大きかったのだ。ただ、準のは未だ包皮によって隠されている。

「ジュンはちんちん触った事ある?」

 拓美の問いに準は、は?と言って何当たり前の事を聞くのかと言う様な顔をする。

「言っとくけど準が思ってるような事と違うよ。こんなふうに大きくなったちんちんを弄った事あるか聞いたんだけど……無いよなぁ……さっき病気とか聞いてる様じゃ。」

 準は小さく頷く。

「気持ちいいんだぜ、こんな風にしてるとさ、ちんちんがじんじんして来てさ。」

 拓美は自分の屹立の先端を包皮ごとくりくりと摘み、刺激し始める。そして刺激しているうちに先端を保護していた包皮が剥けてピンク色の亀頭が露出する。それを見た準は思わず感嘆の声をあげる。

「たっくんのちんちんお父さんのみたいだね。ちょっと形違うけど。」

「ジュンのだって同じだよ。ほら、こうやってさ。」

 拓美は準の屹立を握ると包皮を剥こうと根元の方へ引っ張る、その途端準は泣きそうな声を出す。

「痛いよぉ、たっくん。」

「あ、ゴメン。でも、先っぽ出した方が気持ちいいんだよ。」

 仕方無しに、半分程先端を露出させた状態で準の屹立を弄り始める。

「どう?気持ちいいだろ?」

 準の顔を見上げながら拓美は聞くが準は首を横に振る。

「よくわかんないよ……。」

「そっかぁ……なぁ、ジュン。ちんちんって舐めたら気持ちいいのかなぁ……。」

 準の幼茎を弄りながら、いきなりとんでもない発言をする拓美。その言葉に準は狼狽える。

「なっ何を言うの?ちんちんなんて、おしっこの出る所だよ?汚いよ。やめなよ。」

「だってさ、さっきのマンガに描いてあったじゃん。それにお風呂に入ったばかりだし綺麗だろ?ジュンのちんちん、どんな感じか教えてよ。」

 そう言うが早いか、拓美は天を向いている準の幼茎に舌を這わせた。

「やぁっ、やめてよぉ。」

 拓美の舌による温かいヌルヌルした感触を受けて準は思わず身悶えする。

「どぉ?どんな感じ?」

 準は顔を真っ赤にして声を震わせながら答える。

「あのね、あのね……たっくんの舌がとってもあったかくってね……それで……すっごく気持ちいいの。」

「へえ、じゃぁこんなのは?」

 そう言って拓美は、準の物を一気に頬張る、そしてアイスキャンディーを舐めるかの様にぺろぺろと舌を動かし先端を攻め立てる。

「やっ、やだ……気持ち良すぎるよぉっ。あ、ダメ……立ってらんないよぉ……。」

 カクカクと膝を震わせ、準は崩れ落ちる様に座り込んでしまう。

「……そんなに気持ちいいの?」

 拓美は羨ましそうに準を見る。

「……うん、なんかね……おちんちんが溶けちゃうかと思ったよ。たっくんにもやってあげる。」

 二人はベッドに移り、お互いの股間に顔を埋めそのいきり立った物を口に頬張る。

 ぴちゃぴちゅとお互いの幼茎を舐め啜る音が響く。

「わ、すご……本当に気持ちいい。手で弄るのなんて比べ物にならないや。」

「たっくん、やめちゃやだぁ。」

「ごめん。」

 再びお互いの物を頬張る二人。

「んっ……むふぅ……はぁ……ん。」

 二人は熱心に強ばりをしゃぶっている、そのうちどちらともなく自然と腰が動き始める。

「たっくん……なんか……おしっこがでそう……。」

「え、ちょっと待って。」

「だめぇ!我慢出来ない!出ちゃう!」

 ぴゅるっ

 準は拓美が口を離した瞬間、拓美の顔面に勢いよく射精してしまった。辺りに青臭い匂いが漂う。拓美の顔面には粘度の高い黄色っぽい液体がたれている。

「たっくん、ゴメンね。我慢出来なかったの。でも……これなんだろう……。」

「……たぶんせーえきってやつだと思うんだけど。」

「せーえきって?」

「よくわかんない、でも、この本に描いてあるよ。」

 まだ正式な性教育を受けていない二人は唯一の教科書であるマンガを見る。

「ほんとだ、なんか、美味しいって書いてるけど……美味しいのかな?」

 拓美は自分の顔についている準の精液を指で掬い取り舐めて見る。

「どう?」

 準の問いに拓美はどう言った反応を取ればいいのか迷う。はっきり言って美味しくなかったのだ。だが本には美味しいと書いてある。ここで不味いと言うのは簡単だったが、それを言っては準が悲しむと思ったのだ。

「……良く判らないけど……普通じゃないのかなぁ?」

「ふーん、じゃ僕もたっくんの飲んであげる。」

 そう言って、準は拓美の少し小さくなりかけていた局部を口に含む。そして、ぎこちないながらも一生懸命舌を動かす。まさか自分も飲むと言い出すとは思っても見なかった。今さら不味いと言ってもにわかには信じてくれないだろう。

「あのさ……俺のは美味しくないんじゃないかなぁって思うんだけど……。」

「そんな事無いよ、たっくんのならきっと美味しいと思うんだ。」

「……ジュン……。」

 そう言って更に奥深く迄頬張る。拓美には準のその言葉がとても嬉しかった。そしていくらもしないうちに拓美に絶頂が訪れる。

「ジュン、口離して……せーえき出ちゃうよ。」

 準が口を離す間もなく拓美は準の口内へ白濁を流し込む。

「けほっ。」

 大量に流し込まれた拓美の白濁を受け止め切れずに準は少しむせ返る。

「ご、ごめん、ジュン。」

「大丈夫だよ、たっくん……。」

 準は口の端から溢れ出た精液を舌で舐め取り、嚥下する。

「せーえきってこんな味がするんだ……。」

「……不味いよな……。」

 拓美の申し訳無さそうな顔を見ながら準はにっこり微笑む。

「そうかな?たっくんのだから不味くないよ。」

 いざ事が終わってみると拓美は親友の準に対してとてもいけない事をしてしまったと泣き出してしまった。準が可愛いからついふざけ過ぎた。もう二度とこんな事しないから許してくれ、と。拓美の泣き顔など一度も見た事がなかった準は逆に静かに拓美の言葉を受け止める。

「たっくん、僕だって好きじゃなかったらこんな事しないよ。それにたっくんにして貰ったのすごく気持ち良かったの。だから……またしてね。」

 そして二人は一緒の布団で抱き合いながら眠りについた。この長い夏休みをどうやって二人で過ごすかを話しながら……。

END

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